歴史や美術にご興味がある方におすすめしたい本があります。
『北斎になりすました女 葛飾応為伝』(講談社) 檀 乃歩也
葛飾北斎の三女として父の画業を支えるも、生前はその名を知られることがなかった、天才的な画家・葛飾応為とその時代についてのドキュメンタリーです。
特に時代背景を読み解くのがおもしろく、江戸時代の開国から鎖国に至る系譜や、町人文化、女性の生き様などが、どのように影響を及ぼしたかを知ることができました。
馴染みのあるあの浮世絵も、また別の角度から見えてくるかもしれません。
近世の江戸にタイムスリップ、一気に読み切って、芸術の秋を満喫してみてはいかがでしょうか。