今、好きな小説家は誰ですか?と問われるとすぐに名前が浮かぶのは、原田マハさんです。
原田さんのことは、あるwebサイトで原田さんの邸宅が紹介されているのを見て知ったのですが、その邸宅があまりにも素敵で・・・
取材文を読み、森ビル美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経てフリーのキュレーター、そして小説家にという履歴を知り、とても興味が湧き、すぐに図書館に行きました。
最初に選んだ本が『楽園のカンヴァス』(新潮社)でした。
あまりの面白さに衝撃を受けて、他にも読みたい!と思っていたら、好きな挿絵家オーブリー・ビアズリーを題材にした『サロメ』(文藝春秋)があり、早速購入したのでした。
どちらもフィクションとノンフィクションが混ざり合っているのですが、すべてが本当にあった出来事のように描かれていて、小説を入り口に、その小説に出てくるアートにより興味を持つようになりました。
無知識で観るアートも大事だと思いますが、その歴史背景を知って観るアートは全く違う視点から観られると思います。
今読んでいるのが『デトロイト美術館の奇跡』(新潮社)。
最初の一章目からやられてしまいました・・・
表紙のポール・セザンヌの絵がキーになっています。
こちらは、母が約40年ほど前に購入したと思われる、世界美術全集。
表紙のケースがもうボロボロで、修復しなければしなければと思いつつ、そのままなのですが・・・ポール・セザンヌがあったはず、、、と思っていたら、やはりありました。
この表紙の絵は載っていなかったのですが、セザンヌが描いた妻オルタンスの他の絵がいくつか載っていて、原田さんの本を読みながら絵を観ると今までと全く違う見方になっていました。
原田さんはたくさん出版されているので、これからまだまだ読める本があると思うと楽しみでなりません。
次はこちらがスタンバイしています◎
『暗幕のゲルニカ』(新潮社)
最後に、原田マハさんが、学生時代に大好きでずっと読みふけっていた小説家 原田宗典さんの妹さんだったということを随分後になって知り、大変驚いたのでした。