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フィンランドのリュイユ
事務所スタッフ LiLLi

2023-03-04 06:46

京都国立近代美術館で4月16日まで開催されている、

「リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション」を見に行きました。


リュイユとは、毛足の長い織物で、フィンランドでは15世紀には寝具として使われていたと記録に残っています。
もともとは装飾のない無地のものが、幾何学的な文様や祈りを込めた象徴的なモチーフが増え、画家がデザインを手掛けたりと作品としてもコレクションされるようになったそうです。



現代の生活においても、インテリアのアクセントになりそうなデザインが多く含まれる1950年代以降のトゥオマス・ソパネン・コレクションが展示されていました。
とても大きなサイズのリュイユは迫力があり、また作品に近づくと綿や麻、ウールの毛糸を何色も使って織られており、見入ってしまうような面白い展示でした。



1年を通して比較的寒冷地である北欧のフィンランドは、暖房が整備されていない時代はきっと極寒だったはず…
ナチュラルな木のぬくもりや、キャンドルのあたたかな光、また色彩豊かなテキスタイルによって、
あたたかく穏やかな気持ちになるようなインテリアを昔から作ってきたのかなあと想像したりもしました。



久しぶりに訪れた京都は、観光客も多く以前のような活気がありました。
美術館の窓から見える大きな鳥居の朱色が、青い空に映えてとてもきれいでした。