徳島県 鳴門市にある大塚国際美術館へ行ってきました。
以前訪れたのは開館当初。24年ぶりに足を運びました。
こちらの美術館、展示物は全て陶板複製画。
古代壁画から世界25各国、190余の美術館が所蔵する至宝の名画1000点余りがオリジナル作品と同じ大きさに複製され展示されています。
陶板複製と言えど、陶板に焼き付けてから手仕事で作者の筆遣いをレタッチし、
額装まで忠実に再現されているので、実際の名画を見るが如くの迫力です。
美術教育の観点からも世界的に評価があるのだとか。
中でも「環境展示」と呼ばれる遺跡や礼拝堂などの壁画を空間ごとそのまま再現した展示は圧感です。
システィーナ礼拝堂「天地創造」
と「最後の審判」
彫刻家だったミケランジェロがユリウス2世の命を受け、初めて描いた壁画作品。
今にも動き出しそうな迫力!
たった一人で描いたとは驚きです。
そして、入った途端にため息が!
ジョットの「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」
マリアとキリストの生涯がそれぞれ12、25場面で描かれています。
下のベンチで座って見ていると、吸い込まれ、浄化される様な感覚になります。
とても綺麗なブルーの天井と星が素敵。
現在は存在しない作品も。
エルグレコの「大祭壇衝立復元」
ナポレオン戦争で破壊された幻の祭壇画を復元。言葉にならない美しさ...。
この美術館ならではの良い所は、
1、めちゃくちゃに近づいて見ても叱られない。細かい所まで心置きなく観察できる。(コロナ前は触ってもOKだったとか!)
2、写真撮影もOK!(ムンクの叫びの前で修学旅行の高校生が同じ顔をして記念撮影をしていました)
3、日本に居ながら、現地を訪れたような臨場感を味わえる。(この絵はこんなに大きな絵だったのか!と驚く事もしばしば。スケールがリアルに分かる。)
他にも見どころが沢山、何せ1000点以上もの"世界の名画"があるのですから、一度の来場では見尽くせない...。
とにかく広いので、見落としがない様に注意が必要です。
今度行く時は、1日かけてゆっくりと鑑賞したいです。
おまけ
庭の桔梗が咲きました。
ぷっくりした蕾が好きです♪