昔から本が好きでたくさん持っていた時期もありましたが、転勤が多いため泣く泣く数百冊減らし、引越しのたびに図書館の近くの家を探すようになりました。
今も歩いて数分のところに図書館があります。
最近借りたのは、学生時代から好きな梨木香歩さんの新しいエッセイ『炉辺の風おと』(毎日新聞出版社)です。
山の家での暮らし、外国の思い出、内省的な梨木さんの文章は冬にぴったりで引き込まれます。
次は中村安希さんの『もてなしとごちそう』(大和書房)。
なかなか行く機会のないアフリカやアジア、東欧などの国を訪れた時のエピソードが書かれています。
それぞれの国の食べ物のことだけでなく、人々との強烈な出会いがつづられた、読んだ後も深く心に残る本です。
この本に出てくるスロヴェニア、そういえば子供が幼稚園の頃仲良くしてくれたお母さんがスロヴェニア人だったことを思い出しました。
ご主人がイスラエル人だったのでユダヤの風習などを教えてもらったけど、もっと彼女の母国のことを聞けばよかった…
そんなことを思い出しました。
本は知らないことを教えてくれるのはもちろんですが、昔の記憶を呼び起こしてくれるので好きです。