家族や友達など、大切な人を招くおもてなしメニューはどうしていますか?
「喜んでいただきたいな」のわくわくが半分、
「失敗したらどうしよう」「見栄えが悪くなったらどうしよう」の心配も半分…ではないでしょうか。
「完璧を目指さなくても、盛り付けに懲りすぎなくても、簡単で失敗なく、豪華に見えるメニューがありますよ!」とは、CHECK&STRIPEのワークショップでもおなじみの石本暁子先生。
前回に続きご紹介するのは、「当日になっても慌てず、笑顔で、余裕でお迎えできる4つの心構え」のうちの、残りの2つ。
それは、次のポイントです。
③メニューを決めたら、必要な食材の買い物リストを作るとともに、大まかな時間割のようなメモを作る。
④「調理時間が長いもの」「作り置きできるもの」などのジャンルを決める(買い忘れや作り忘れの防止にもなります)。
③については、「リストとメモ書きづくりは、1週間くらい前から始めておくと、より安心」と、石本先生。
「そして④は、調理時間が長いもの、作り置きできるものなど、準備について優先順位を決めておくと、段取りが頭の中に入りやすいのでおすすめです」(石本先生)
では、簡単で失敗なく、豪華に見える、スモークサーモンのカナッペのレシピから、
ご紹介していきますね。
準備万端で、楽しい日を迎えてください!
PARTY FOOD おすすめレシピ
ディルクリームチーズとスモークサーモンのカナッペ
材料 8人分
クリームチーズ 100g
ギリシャヨーグルト 50g
オリーブオイル 大さじ1
フレッシュディル 1枝
スモークサーモン 100g
塩、黒胡椒 適宜
バケット 適宜
前日までに準備すること
1. クリームチーズは30分常温にし、ヨーグルトとオリーブオイルを合わせて滑らかにして、刻んだディルと塩で薄めに味付けし、冷蔵庫で保存する。
当日にすること
2. 1の ディルクリームチーズを冷蔵庫から出して30分おいて、塗りやすい硬さにする。
3. スライスしたバケット(7mm~10mmくらい)に、クリームチーズを薄くまんべんなく塗り、スモークサーモンはふわっとのせる。
4.好みで黒胡椒をかけ、ディルが残っていたら飾る。
牡蠣のオイル漬けパスタ
材料 8人分
加熱用牡蠣 約600g
オイスターソース 大さじ1
ローリエ 1~2枚
にんにく 2かけ(薄切り)
鷹の爪 2本
オリーブオイル適宜
パスタ 300g
前日までに準備すること
1.牡蠣は塩水で振り洗いし、キッチンペーパーで水分を充分にふき取る。
2.牡蠣をフライパンに並べて、中強火でからいりする(油はひかないこと)。
3.途中で裏返し、水気が少なくなってきたら、オイスターソースを加えて軽く煮詰める。
4.清潔な保存容器またはジップ袋に牡蠣を入れ ローリエ、にんにく、鷹の爪を加え、オリーブオイルを牡蠣が浸かるまで注ぐ。
5.冷蔵庫で保存する(10日存可能)。一晩置くと、食べごろに。
当日にすること
6.パスタは1分長めに茹でる(作ってすぐに食べないので)。
7.フライパンに、5のオリーブオイル大さじ2、ニンニクと唐辛子を加熱し、香りを出したら、温める程度に牡蠣に火を通す。
8.茹でたパスタと茹で汁を入れて絡め、塩コショウで味を調整する。唐辛子、イタリアンパセリ、レモンなどを飾る。
※オイル付の牡蠣はそのままおつまみとして食べても。↑(上)で紹介した、カナッペに乗せるのもおすすめです。
明太子じゃがチーズ&エビアボカド春巻き
材料 8人分
ミニ春巻きの皮 20枚
水溶き小麦粉 適宜
揚げ油(オリーブオイルがおすすめ) 適宜
A(明太じゃがチーズ)
じゃがいも2個
オリーブオイル 大さじ1
明太子 1本
レモン汁 大さじ1/2
シュレッドチーズ 30g
大葉 10枚
B(エビアボカド)
むきエビ大 10尾
アボカド 1個
マヨネーズ 大さじ1
醤油 小さじ1/2
燻製塩(普通の塩でもOK)
黒胡椒 少々
前日までに準備すること
A(明太じゃがチーズ)
1. じゃがいもは砂糖を一つまみ入れた湯で柔らかくゆで、湯は捨てて、ポリ袋に入れてつぶし、オリーブオイルを混ぜて冷ます。
2. 明太子の薄皮を外してレモン汁を絡め、1の冷めたじゃがいもと、シュレッドチーズをポリ袋の中で和えて、そのまま冷蔵庫で保存する。
B(エビアボカド)
当日にすること
A(明太じゃがチーズ)
2の種を10等分にして、春巻きの皮に大葉一枚を置いて具を包み、鍋に1cmほどオリーブオイルを張り、170度に熱した油で揚げる。
B (エビアボカド)
2. アボカドは一口大にして、エビと調味料を加え、10等分にして、Aと同様に包み揚げる。
※Bのエビアボカドの春巻は、水気があるので作り置きができません。包みながら1個ずつ揚げると、皮が破れにくいです。
石本暁子
名古屋市在住。「美味しいだけでなく、体に良いものを家族に食べさせたい」という想いから、独学でお菓子と料理を日々研究。
季節の果物と野菜を中心とした少人数のお菓子、ジャンルを問わない料理のサロンを自宅で開催している。
撮影/大段まちこ 取材・文/井尾淳子