いよいよ年の瀬が近づいてきました。
クラシック音楽がお好きな方は、この時期といえば「第九」。
今年はベートーヴェンイヤー。
生誕250年のお祝いの年だったはずなのに、このコロナ禍で演奏会も激減してしまいました。
そこで、もう一度ベートーヴェンの偉業と核心に迫りたくなり、関連する書籍を読み漁ってみました。
その中のうちの2冊がこちら。
チャールズ・ローゼン 著『ベートーヴェンを”読む”』(道出版)
ピアノソナタ全32曲についての解説と演奏法にまつわる内容がぎっしりと詰まっています。
楽譜を傍に置いて読むと、より詳しく理解できるかも知れません。
彼は、他にも興味深い著書がいくつかあるのでおすすめです。
ハーヴェイ・サックス 著『<第九>誕生 1824年のヨーロッパ』(春秋社)
ベートーヴェンが第九を作曲した当時の時代背景や、芸術家たちの証言をもとに第九の真実に迫った内容です。
シューベルトやワーグナーなど、後世の音楽家たちに及ぼした影響にも言及しています。
歴史についての言及が多いので、音楽の知識がそれほどなくても読み応えがありそうです。
ベートーヴェンにまつわる著書は本当に数知れず...
先日訪問した府立図書館にも、ベートーヴェンコーナーが特設されていました。
人物像に迫るのか、はたまた時代背景を読み解くのか、それとも音楽論を...と迷いながら本を選ぶのも楽しいものです。
どのジャンルの本でもそうですが、同じテーマの本でも読む切り口によって浮かび上がる印象はガラリと変わるので、やっぱり読書は面白いな...と、新しい本を探す日々はまだまだ続きます。