9月になり、朝晩は随分と過ごしやすい日も増えてきました。
そんな日の夜は、寝る前の少しの間、好きな音楽を聴きながら本を読んだり、見たりするのが好きです。
その中でも特に気に入っている一冊。
インドの出版社 タラブックスの「夜の木」です。
インドの少数民族ゴンド族のアーティスト3人の絵を、手すきの紙にシルクスクリーン(版画)で一枚ずつ手作業で印刷し、製本も全て手作業という〝オールハンドメイド〟のとても美しい絵本です。
樹々にまつわる妖しくも神秘的な世界が、艶やかな黒を背景に繊細な線と美しい色で浮かび上がります。
昨年ようやく念願叶い、入手したのは英語版の第14版。
3000冊中の414冊目というナンバーも入っています。(版が変わると表紙、中の配色も変わるので、コレクションする方もいらっしゃるとか)
実際、なかなか出会う事は少ないですが、もし見つけられたら、是非ご覧になってみて下さい。
黒の美しさを再発見する素晴らしい本です。