森アーツセンターギャラリーで開催されている『おいしい浮世絵展』に行きました。
浮世絵から江戸の食文化や人々の暮らしぶりを紐解いていくという展示内容です。
浮世絵をそのような視点で見たことはなかったのでとても興味深く、隅々までのぞきこんで見ました。
今私たちが普通に食している食べ物を、江戸の人達も同じように楽しんでいる姿が多く描かれています。
お蕎麦やお寿司、天ぷら、鰻、夏の白玉などなど…
今と比べて調味料は限られていたようですが、当時のレシピも公開されていました。
東京湾は昔から食材の宝庫で、日本橋あたりに大変賑わった魚市場があったこと、そこから現代につながる老舗のお店がこの時代に多く誕生したことも知りました。
日本橋をはじめ、描かれている風景と今の風景は全く違いますが、季節ごとに旬の食べ物を楽しむ様子は今も昔も変わらないのだなあと思いました。
江戸の人達が、食や娯楽に楽しみを見出して生活する生き生きとした姿や、食の伝統を感じることのできる見応えのある展示でした。
そして美味しそうに食べている姿を見て、展示を見終える頃にはとてもお腹がすきました。