先日、高校生の娘の体育祭で披露するダンスパフォーマンス用の衣装を縫いました。
途中で早着替えをするための“仕掛け付き”の衣装だそうです。
材料はポリエステルサテン、ナイロンスパーククレポン、オーガンジー。
普段は綿や麻ばかり縫っている私にとっては、どれも未知の素材です。

頭でっかちな私は、
「この採寸で本当に大丈夫…?」「オーガンジーはほつれるけど端処理はしないの?」
などとブツブツ言いながら、同級生たちが作ってくれた十数枚の指示書とにらめっこ。
サテンのまぶしさと細かなほこりに苦しめられつつ、2日間の悪戦苦闘の末、なんとか完成しました。
娘に試着してもらい、ウエストの紐を引くと——
衣装が一瞬で白から青へと早変わり。
その見事さに、思わず笑ってしまうほどでした。
「なるほど、これがやりたかったのか!」と一気に腑に落ちます。
セオリーにとらわれず、純粋に“やりたいこと”に突き進む若い力と情熱にじんわりと感動。
ソーイングはもっと自由でいいんだ、と目から鱗の体験になりました。
やれやれ、と一息ついて、
ミシンにたっぷり溜まった化学繊維のほこりを掃除し、接着剤でベタベタになった針を交換。
そうして、またいつもの日常運転に戻るのでした。

