こどもの頃、見立て遊びはとても身近な遊びでした。
積み木を重ねたり、積み上げたりしながら、家を作ってみたり、おままごとをしてみたり。
色とりどりの丸、三角、四角の折り紙を広げて、動物や花に見立てて製作したりしました。
大きくなるにつれて、見立て遊びは楽しかった思い出になっていきました。
あるテレビ番組でミニチュア写真家・見立て作家 田中達也さんの特集がされていました。
アイデアに溢れたミニチュアの世界に一瞬にして目を奪われ、いつか本物を見てみたい!と思っていたのでした。
「田中達也展 みたてのくみたて」が開催されていることを知り、期間終了間際に見に行くことができました。
形、色、スケール、動きなどから考えて、対象を他のものに例えるのだそうです。
同じ材料を使っても組み合わせ方を変えると、その様子は様々であることがわかります。
人形のサイズも材料に合わせて取り揃えられており、思い通りのサイズの人形をご自身で作ることもあるそうです。
360度ぐるりとあらゆる角度から眺めることができるショーケースの中は、見れば見るほど面白みが増すのです。
このワクワクする空間を家族に伝えるならば?と想像しました。
最近、ジム通いにはまっている父にぴったりなのは、こちら
「ジム用品」
母には、こちら
「これぐらいの技は朝飯前」
夫には、こちら
「会議は巻きでお願いします」
子ども達には、こちら。「絞り出して!」と、母の願いが強めです。
「お客様の残った力を引き出します」
額縁にミニチュアがさりげなく飾られてるのもかわいいのです。
そして、私が欲しているのは、こちらでした。
「乾いた目に潤いを」
思いもつかない発想に驚くばかりか、ネーミングセンス抜群なところに笑みがこぼれます。
一人で堪能するもよし、子どもから大人まで誰かと一緒に共有するのも、新たな発見があっていいですね。
日常で身近に触れるもの、目に飛び込んでくるものが何かに置き換えられるかも?と考えてみる楽しさを知りました。
クスッと笑えるちょっとした時間が幸せだなぁと感じさせてくれた展覧会でした。
田中達也さんは、インターネット上で毎日作品を発表されています。
そちらを覗くのも密かな楽しみです。
みなさん、今日も1日ガムばっていきましょう!
「今日も1日ガムばろう」