すっかり春も深くなり、もうすでに初夏へと向かう様子の毎日です。
我が家は新居で初めて春を迎えて、花粉症以外はとても楽しい春の季節を過ごしました。
そんなある日、いつもの八百屋さんに出かけたところ、とても貴重なものが入荷した!と声をかけていただきました。
それは、京都のたけのこ・・・
地元で見るものと変わらないくらい立派なのに、とてもお安くて驚くばかり。
すると、もうすでにお店のご主人がカゴの中に入れてくれていました。
私が京都から引っ越してきたこと、なのに一度も自分で筍の料理をしたことがないことを告げると、丁寧に調理法を教えてくださり、早速自宅へ戻って料理を始めました。
下ゆでをしながら、他の用事や仕事をこなしていると、あっという間に茹で上がり、思っていた以上に簡単でした。
祖母や母が作っていたことを思い出しながら、たけのこ料理を作る時間もいいひと時です。
その次の日、早速たけのこを使ったちらし寿司とお吸い物を作りました。
ちょうど母が桜を見に自宅を訪問してくれたので、お花見前のお昼ごはんとなりました。
いつもならば手を出さないようなもの、今まで難しいからと遠慮しているもの、実は知らないうちにたくさん自分の中に蓄積されていたりします。
時には思いがけないきっかけで、その殻が破かれるのもいいものだな、と気づいた一コマでした。