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グアテマラとペン字練習
神戸店スタッフ セサミ

2022-10-05 20:29

すっかり涼しくなった夜。
秋の訪れを感じながら片桐はいりさんのエッセイ『グアテマラの弟』(幻冬舎文庫)を読みました。

女優の片桐はいりさんが、南米に移住された弟の真さんと、日本とグアテマラをとりまくご自身の家族について書かれた一冊です。

いつか南米を訪れてみたい私にとっては片桐さんを通した旅のガイドブックであり。
また、距離を越えてお互いをそれぞれの方法で思いやる家族の物語でもありました。

弟の真さんのグアテマラでの飄々とした逞しさと新しい家族との関係。その姿を遠く日本から見守る家族。
どこの家族にも見覚えがあるような不器用で、静かに深い愛情と笑いに溢れた一冊です。

書籍の最後は、真さんによる解説で終わります。
そこには、小学生時代の「書き方」の授業をめぐる、姉のはいりさんとの思い出からお話しが始まるのですが、、、。
短いページの中に真さんの人柄とその人生をたっぷりと感じる文章でした。

私も学生時代、書き方の授業が苦手でなんとかごまかしながら今まで過ごして来たものの、一念発起してペン字練習帳を購入。
しかし、、このペンはなんか違う、いやいや、このペンもしっくりこない、、
そんな言い訳ばかりで購入したペンだけが増え、、。
秋の夜長。今度こそは増え続けるペンと共に練習帳を完走したいと思います。