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しあわせ郷土料理

かのうかおりのグルテンフリーでつくる郷土料理

 

郷土料理はふるさとの味、おふくろの味。

昔は家庭の中で受け継がれていくものでした。

ライフスタイルが変わった今、それを受け継いでいくことが難しくなってきています。

ここでは、各地の文化や風土がギュと詰まった料理を

小麦を使わないグルテンフリーのレシピにしてご紹介します。

毎日の献立に取り入れたり、少しアレンジを加えて、いつもの食卓に変化をつけてみませんか。

もっと興味が湧いてきたらぜひ旅に出てみてください。

 

 

スコットランドの代表的なスープ「スコッチブロス」

 

 ブロスとは、肉・魚・野菜などを煮出したスープのことで、「スコッッチブロス」は、スコットランドのスープという意味になります。大麦と羊肉、人参、玉ねぎなどの野菜がたっぷりと入ったとろりしたスープには、(テーブル)ロールという食事パンをあわせます。スコットランドといえば、大麦を原料としたスコッチウィスキーが有名です。大麦が古くから生育していて、現在、よく食べられているじゃがいもが伝わる前までは、主食は大麦を挽いたパンやおかゆだったようです。

 ここでは大麦のかわりに米粉でできたパスタ(フジッリ)を使い、お肉も羊肉のかわりに手に入りやすいカレー用の牛肉を使って、手軽に作れるレシピを紹介します。

 

 

<材料 4人分>

牛肉(カレー用角切り) 100g

にんじん 1/2本

たまねぎ 1/2個

長ネギ 1/2本

鶏ガラスープ 600ml~

油 少々

米粉パスタ(フジッリ) 45g

塩 こしょう 適宜

 

つくりかた

1.

にんじん、たまねぎは1cmの角切り、長ネギは1cm幅に切る。

角切りの牛肉は、軽く塩、こしょうをする。

 

2.

フライパンに油をひき、牛肉の表面だけを焼く。

 

3.

鍋に油をひき、野菜を軽く炒めたら、2.の牛肉と鶏ガラスープを入れて

湧いてきたらアクをとり、弱火にして約20分煮込む。

 

4.

パスタを加え、表示ゆで時間より2分ほど短くゆでて、火を止める。

 

5.

塩、こしょうで味を整える。

 

やわらく煮込まれた野菜の食感、やさしい味わいのスープは、寒い冬なら冷たい身体がぽかぽかとあたたまり、暑い夏なら火照った身体をリセットしてくれます。

かぶや、セロリ、じゃがいもなどを入れて煮込んでもいいですし、仕上げに刻んだパセリを散らしても。

 

 

 

米粉パスタのフジッリ。螺旋状のフジッリは表面積が広く、味がよく絡むのでおすすめです。スープの他、サラダやグラタンにも。

 

かのうかおり

カオリーヌ菓子店店主

五感を使った味わい方、生産者と食べ手との関わりの観点から食の持つ力や自然を大切にする心を育む活動をしている。
フランスチーズ鑑評騎士、J.S.Aソムリエ。1男2女の母。著書に『カオリーヌ菓子店のチーズケーキ』(主婦と生活社)、『チーズの絵本』(mille books)

 

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