04 ダンスコ荒井博子さん&hal後藤由紀子さんのお仕立て体験(後編)
THE HANDWORKSは、CHECK&STRIPEの「お仕立て部門」。オリジナル生地&デザインで、ご希望の洋服のお仕立てを注文できる、パーソナルオーダー専用サイトです。
サイト内には特別動画もあるのですが、もうご覧いただいているでしょうか?
(公式サイトから視聴可能です。まだの方はぜひこちらから!/)
シリーズの最終回は、ダンスコのブランドディレクター・荒井博子さんと、
静岡・沼津の雑貨店「hal」店主の後藤由紀子さんによる「オーダー体験story」の後編です。
おふたりには、あらかじめ実際の専用サイトから、「それぞれお好きな洋服のデザインと布で1着を選ぶ」というオーダー体験をしていただきました。
そして完成したおふたりのお仕立て服について、またTHE HANDWORKSでオーダーできる洋服のコーディネートについてなど、前編から続く、尽きないおしゃれ談義をお届けします。
お気に入りのデザインを、ぴったりのサイズで
ー後編も、楽しいお話を引き続き、実況中継ふうにお届けしますー!
荒井&後藤 よろしくお願いします。
ー後編は、後藤さんがお仕立てのオーダーをしてくださった「ガウンコート」のお話から伺いますね。こちらをお選びになった理由について、教えていただけますか?
後藤 はい。どれにしようか迷い続けたことは前回もお話ししたとおりですが、いろいろと考えて、「はおりものにしよう!」という結論になりました。手持ちの服とか、中に着たいものなどに思いをめぐらせて、「このガウンコートがいちばん合わせやすいかも」と思ったんです。
荒井 なるほど~。そういう選び方もありますね、たしかに。
後藤 そして、色は白で、はおりが欲しかったんですよね。でも同じ白でも、いろいろな生地があって、またまた迷いの森に入ってしまいました(笑)。
ー生地は本当に迷いますよね。そこで、決め手になったポイントは何ですか?
後藤 長く着られるように、しっかりめの生地にしたくて選びました。あと、実際にオーダーする時、「丈を調節できる」というのがすごくよかったです。わたしは平均身長ではないので、既製品はいつも、お直ししないと長すぎちゃうんですよね。とくにパンツとかワンピースとか。なので最初から「3センチあげる」などのお願いができるのはすごく「幸せ!」と思って。
荒井 わかります! お直しをする手間と時間を考えると、そのまま着てしまうこともあるし。でも自分の気に入ったデザインの服が、ぴったりのサイズでずっとオーダーできるのは、まさにお仕立てならでは、ですよね! 既製服ではそうはいかないから、本当にありがたいサービスです。
後藤さんがご自身のお仕立てに選んだのは、
「ガウンコート/ベルト別(C&Sアルチザンコットン/ホワイト)」。
コートの下には、「フロントギャザーのワンピース(C&Sやさしいリネン/グレイッシュピンク)」をコーディネートしていただきました。
*2枚めの写真では、ベルトなしで着用していただきました。
ー後藤さんはガウンコートが実際にご自宅に届いて、いかがでしたか?
後藤 かたちが、とってもきれいと思いました! とくに気に入っているのは、肩が落ちていて、腕の部分に切り替えがあるところ。中に着る服によって、ベルトをキュッと締めたり、「ベルトなし」にしたり、着方のバリエーションがいろいろできるところも気に入っています。
荒井 後藤さんらしいやさしい雰囲気で、とっても似合ってる。
後藤 ありがとう! うれしいです。
ーそして次は、荒井さんがコーディネートしてくださった、フィッシャーマンパンツのスタイルについて、感想をお願いします。
後藤 これもまた、全然違う雰囲気でかわいかった!
写真は、荒井さんがセレクトしたコーディネート。
フィッシャーマンパンツ(C&Sボーイフレンドチノクロス/ネイビー)に、
ゴムシャーリングのブラウス(C&S天使のリネン/ホワイト)を合わせて。
荒井 じつはわたし、以前、「ゴムシャーリングのブラウス」を黒のリネンでお仕立てしていただいたことがあるんです。その時はまだ、パーソナルオーダーのサイトはない時だったので、お店でお願いしました。
ーなんと、そうでしたか。でもこのブラウスは、ショートカットの人が着ると、甘くなりすぎない感じがしていいですね。
荒井 バランスがいいですよね。今回白を着てみて、「白もいいかも!」と思いました。
後藤 ブラウスのかわいらしさと、パンツのボーイッシュさと合わせたスタイルが、ダンスコにもぴったりでしたね。今年はサロペットが流行っているけれど、ほかではあまり見ないデザインだなぁと思いました。
荒井 生地感が軽やかで、下にストンと落ちているデザインだから、膨張して見えないのがいいですね。思ったよりスッキリ見えます。
後藤 足も長く見える~。お手持ちの黒ブラウスと合わせても、きっとかわいいと思う!
荒井 えー! そうなると、このコーディネートもお仕立てしたくなってきました……。悩ましい~(笑)。
後藤さんによるコーディネート。
サイドタックのボートネックブラウス(C&Sコットンパピエギンガムチェック/赤 7mm幅)
マキシ丈のタックのロングスカート(C&Sやさしいリネン/ホワイト)
ー後藤さんの「はおり熱」はさらに続きます! コーディネートでも、「よそいきシンプルコート」に挑戦していただきました。
荒井 これはもう、間違いなくかわいいコーディネートですね。
ー赤白のギンガムチェックに、ベージュ色のコートを合わせたスタイルに、「後藤さんらしさ」を感じました。
後藤 コートをはおることで、チェックが差し色になるかなぁと思いまして。
荒井 うん。ちらっと赤が見えるところがかわいいです。
後藤 「サイドタックのボートネックブラウス」は、スカートにも合うんだ~と、また発見でした。
後藤さんによるコーディネート。
スタンドカラーのワンピース/八分袖(C&Sコットンプリント フロリエット/ブルー)
CHECK&STRIPEが、より身近になりました!
ーラストは、後藤さんのコーディネートです。前編でも違うデザインをご紹介しましたが、こちらも、ギャラリーフェブの引田かおりさんとのコラボレーションによるデザインです。
後藤 わたしは普段、めったに柄ものを着ないんですよ。でも、引田さんのデザインと聞いて、こちらも着てみたくなりました!
ーとっても似合っておられます。「目の前に、女性誌で拝見している後藤さんがいる!」みたいな感じでした(笑)。
一同 たしかに!(大きくうなづく)
後藤 ありがとうございます。わたし、こちらもオーダーすることにします。「すぐやる課」なので!(笑)。このワンピースは生地が軽くて、しわになりにくいところもとってもいいですね。
荒井 生地がやさしいんですよね。ハリがないタイプの生地でつくる服もいいなぁって、今回はまた、いろいろ気づきました。
後藤 デザインも、おなかのあたりがちょっとつまんであって、表情が柔らかい。あとなんといっても、袖にシャーリングが入っているところがポイントが高い! 洗いものもできるなぁって。
荒井 ホントだ! 仕事もできちゃいます(笑)。
ー最後に、「THE HANDWORKS」についてのメッセージなどをお願いいたします!
荒井 本当に素敵な企画だと思います。
後藤 同感です。わたしのように洋裁をしない&既製服派にとって、CHECK&STRIPEは今まで少し、「離れたところにある存在」だったんです。けれど、この企画で見方が変わりました。
荒井 「自分で洋裁をする人たちのためのお店」という印象から、「好きなデザインと布で、お仕立てをしてもらえる店」に。
後藤 そうそう。参加できるんだ~っていう、すごく身近になった感じがしています。
荒井 オーダーのあとは、専属の縫製スタッフさんがつくってくださると聞きました。本当にきれいに仕上げていただけるので、いろいろな方がトライされるといいなと思います。
ーぜひまた、おふたりのお仕立て服も拝見させてください。荒井さん、後藤さん、たくさんの着用とコメント、撮影のご協力を本当にありがとうございました!
荒井博子(あらい ひろこ)
2008年より、アメリカ・ペンシルバニア州で生まれたコンフォートシューズ「ダンスコ」のブランドディレクター。シンプルで上質なファッションセンスでも人気。
http://www.dansko.jp/index.html
後藤由紀子(ごとう ゆきこ)
夫、長男、長女の4人家族。静岡県沼津市にて器と雑貨のお店「hal」を営む。YouTubeもスタート。
https://m.youtube.com/channel/UC7So7dOmMGC13r2LmEFZ2zw
写真/大段まちこ 取材・文/井尾淳子