Special issue 松長絵菜
パリのクリスマス

 

 

星に願いを込めるなら、何をお願いしますか?
我が家の息子は、クリスマスの二ヶ月程前から、サンタがやってくる日を心待ちにして、バルコンから夜空を見上げては「道を間違えないで無事にサンタさんが来てくれますように……」と星に話しかけています。

 

11月後半になり、パリの人々は家にもみの木を立ててサンタを迎える準備をはじめました。今年の我が家はいつもより少しはやめにクリスマス支度をはじめたので、長く続く家での時間を美しいクリスマスツリーとともに過ごしています。

 

 

昨年から我が家のツリーには手作りのオーナメントが増えました。「こんなものがあったらいいな」とずっと夢見ていたアドヴェントを兼ねた24個。

中にはボンボンやチョコレート、どんぐり、手紙……など小さなギフトを何でも入れて、家族を喜ばせています。12月の朝になると息子は目覚めてすぐにツリーに駆け寄り、その日の数字の刺繍を夢中で探しはじめるのですが、オーナメントの中から何が出てくるのだろうとワクワクする気持ちは特別なもののようで、側で見ている私まで笑顔をもらっています。

 

布はCHECK&STRIPEのやさしいリネンを、クリスマス当日が近づくにつれて深い色になるように選び、ちくちく日付を刺繍しました。クリスマス・イブの特別な一日は、金色の文字に。

完成したアドヴェント・オーナメントは、早速、クリスマスを待つあいだが楽しくなる、家族にとって大切なものとなりました。長く使い続けたいと思います。

 

 

 

 

冬は寒くて冷たい風も吹きますが、きっと日常が一層愛しく感じられる季節です。
家のあたたかさ、人の優しさ、手作りの愛しさ、料理の湯気や香り……とても近くの小さな喜びは大きな力をくれます。

 

 

さぁ、今年のクリスマスまであとすこしです。
みなさんのたくさんの笑顔と幸せな日々をパリより祈っています!
心をこめて、Joyeux Noël!

 

松長絵菜(まつなが・えな)

料理研究家

東京で活動後、結婚を機にパリ在住。

日仏家庭料理のレシピ研究と共に、

文化、生活のエッセイ等を手掛ける。

著書に「ひふみのおやつ(文化出版局)」他多数

 

 

 

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