家族や友達など、大切な人を招くおもてなしメニューはどうしていますか?
「喜んでいただきたいな」のわくわくが半分、
「失敗したらどうしよう」「見栄えが悪くなったらどうしよう」の心配も半分…ではないでしょうか。
「完璧を目指さなくても、盛り付けに懲りすぎなくても、簡単で失敗なく、豪華に見えるメニューがありますよ!」とは、CHECK&STRIPEのワークショップでもおなじみの石本暁子先生。
教えていただいたのは、「当日になっても慌てず、笑顔で、余裕でお迎えできる4つの心構え」。
①「前日までに準備すること」「当日にすればいいこと」を決める(段取りが頭に入りやすくなります)。
②お皿に盛るときは、食材そのものを高く盛り付ける&高さのある器を使う(立体的なテーブルセッティングになります)。
そして、「すべて手作りでなければ!と、がんばりすぎなくても大丈夫! 買ってきたお惣菜やスィーツを、見栄えよく盛り付けたり、ボリュームあるお肉料理がドン!と一品あるだけで、パーティー感や豪華さを演出することはできますよ」とのこと。
では早速、心配は減らして、わくわく楽しく、パーティーの準備を始めませんか?
ドン!と豪華に見えるローストビーフのレシピから、まずはご紹介します。
(心構えの、残りの2つは、次回をお楽しみに!)
PARTY FOOD おすすめレシピ
ローストビーフ
材料 8人分
牛ランプ(もも肉)500~600g
オリーブオイル大さじ2
にんにく 2かけ
ソース
赤ワイン 大さじ4
バルサミコ酢 大さじ2
醤油 大さじ2
蜂蜜大さじ2
※すべてを合わせておく
前日までに準備すること
1. 牛肉は1~2時間、常温におく
2. 厚手の鍋にオリーブオイルとにんにくをいれて弱火にかけ、香りが出てきたら 肉を面ごとに1分、中火で焼く。
3. すべての面が焼けたら火を止め あわせておいたソースを入れて再び中火にし、2分加熱する。
4. 蓋をして2分加熱 肉を裏返して2分加熱。火からおろし、鍋をバスタオルと毛布を重ねてすぐに包み、ゆっくりと火を通す。40分後に毛布を外し、自然に冷ます。
5. 鍋から肉を取り出し、ニンニクをつぶしながらソースを半分まで煮詰める。
当日にすること
6. 好みの厚みにカットした肉に、5の煮詰めたソースをかけていただく。
※半分の大きさの肉なら材料すべて半分に。煮る時間短め 毛布にくるむ時間は30分に。
※取り出した肉は乾燥しないよう、塊のまま、保存袋に入れて冷蔵庫で保存してください。
シノワチキンサラダ
材料
鶏ささみ 4本
フレッシュ野菜(キャベツ千切り ちぎりレタス ベビーリーフ 彩り用に…人参千切り 、紫キャベツ、赤パプリカなどお好みで)
ドレッシング
オリーブオイル大さじ3
ごま油大さじ1
醤油大さじ1
はちみつ小さじ2
おろししょうが小さじ1
白すり胡麻大さじ1
前日までに準備すること
1. ささみは30分常温に置く。ドレッシングの材料を合わせる。
2. 300ccの湯を沸かして 皮ごとしょうがの薄切り2枚、ねぎの青い部分(1/2本分)、酒50cc、塩小さじ1/2を入れる。
3. ひと煮立ちしたら 鶏ささ身4本を入れて1分ゆでて火を止め、蓋をして余熱で火を通してそのまま冷ます。
当日にすること
4. 野菜は必要に応じて洗ってしっかり水気を取っておく。
5. 3のささみをできるだけ細目に裂き、4の野菜をふんわりと混ぜて大皿に盛り 食べる直前に、合わせておいたドレッシングをかける。
※野菜は種類が多く入った菜野菜がミックスされたカット野菜を使うと、無駄も出ず準備も楽です。
※ワンタンの皮を細切にして揚げたもの、ナッツなどをお好みで加えると、食感と風味が増すのでおすすめです。
※3の茹で汁は、次の「干し貝柱とくたくた白菜スープ」に利用してもOKです。
干し貝柱とくたくた白菜スープ
材料
干し貝柱 10個
白菜 1/2個
鶏ガラスープ 小さじ2
(シノワチキンサラダの茹で汁を使用する場合は、余った全量を使い、鶏ガラスープは不要)
ショウガ薄切り 3枚
牛乳(豆乳) 500cc
好みでとろみ付け
片栗粉大さじ2(あらかじめ大さじ3の水で溶く)
前日までに準備すること
1. 干し貝柱を一晩水500ccで戻しておく。
(当日にすること)
2. 干し貝柱をほぐして戻し汁ごと鍋に入れ 鶏ガラスープとザク切りにした白菜、ショウガを入れ、沸騰したら蓋をして煮る。
3. 白菜がしんなり、くたくたになったら牛乳を入れ、沸騰させないように温め、塩コショウで味を調え、片栗粉でとろみをつける。
※とろみがあったほうが冷めにくく、またとろみをつけないとドロドロになりやすいので注意してください。
石本暁子
名古屋市在住。「美味しいだけでなく、体に良いものを家族に食べさせたい」という想いから、独学でお菓子と料理を日々研究。
季節の果物と野菜を中心とした少人数のお菓子、ジャンルを問わない料理のサロンを自宅で開催している。
撮影/大段まちこ 取材・文/井尾淳子