森川みきこの『夏のテーブル』
友人や家族を招く日が近づいてくると
その日のメニューを考えます。
できるだけシンプルで素材の良さを味わえるもの、
そして、事前に仕込みをしておけるものを中心に。
基本的に3つの構成で考えます。
1 野菜中心の前菜でゆっくりスタート
2 いつもよりすこしだけ贅沢なメインディッシュ
3 小さなデザート
前菜
暑い季節は食欲が落ちてしまう人も多いので、美味しさとともに食べやすさも考えて。
気分をリフレッシュできるような冷たいスープと気軽に手でパクっと食べられるフィンガーフードを前菜に。
とうもろこしの冷たいスープ バニラアイス添え (4人分)
スープそのものには乳製品や香味野菜が入っていませんが、とうもろこしの芯でとった出汁は旨味たっぷりで格別の味わいです。
シンプルにスープだけでも美味しいですが、おもてなしにはバニラアイスクリームや生ハムで演出を。
材料(4人分)
スープ
とうもろこし 2本
水 500ml
だし用昆布 (5cm程度 ) 1枚
オリーブオイル 大1
塩 小1/2
盛りつけ用
バニラアイス(あっさりタイプがおすすめ)
生ハム (一口大に切っておく)
オリーブオイル
作り方
1. 水に昆布を浸しておく(冷蔵庫で1時間以上、できれば8時間)
2. とうもろこしは実と芯に分ける
3. ①の水ととうもろこしの芯を鍋に入れ、15分ほど中火にかけたら芯を取り出し、実を加える。ひと煮立ちしたら、火を止める。
4. ③、塩、オリーブオイルをミキサーにかけてなめらかにし、冷蔵庫で冷やす。
5. 食べる直前にバニラアイスクリーム(1人分ティースプーン1杯程度)、生ハム、オリーブオイルとともに器に盛りつける。
ポイント
昆布は水に浸すだけで十分うまみが出ているので火にかける前に取り出して、
とうもろこしの芯で出汁を取ります。
アスパラガスのサンドイッチ
サンドイッチは一番身近なフィンガーフード。
今回はグリーンとホワイトの2色のアスパラガスを使いましたが、
普段はグリーンだけで作ることが多いです。
材料(4人分)
サンドイッチ用食パン 12枚
アスパラガス 12本
マヨネーズ
塩
作り方
1. アスパラガスは食パンより少し短めの長さに切り、さらに縦半分にスライスして塩ゆでする。
2. 食パンにマヨネーズを塗り、アスパラガスを並べる。アスパラガスに軽く塩をふりかけてもう一枚のパンでサンドする。
3. ラップで包み、30分ほどなじませてからカットする。
ポイント
アスパラガスはパンにサンドするときに、軽くパラリと塩をして味を引き締めます。
これを忘れると少し水っぽい仕上がりになってしまいます。
森川みきこ
お菓子のアトリエ「Le petit bleu」主宰。
大阪、靱公園近くのアトリエで「家庭のキッチンでできる本格的なフランス菓子」をテーマに教室を開催。
他、焼き菓子の受注販売、ノベルティの制作、イベントの出店など、お菓子にまつわる事を色々と活動中。
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