たまちゃんのお弁当・常備菜・保存食
ふつうのごはんがいちばんおいしい。
“たまちゃん”こと、たくまたまえさんはそう言います。
でも、ふつうのごはんこそ、おいしくするには魔法が必要。
旬のものであること。特別な材料は使わないこと。
“シャキシャキ”“ふんわり”“カリカリ”と、素材に合った食感を出すこと。
甘辛・しょっぱい・酸っぱいと、味付けの違いを楽しめること。
毎日毎日うれしく楽しくおいしくなる、
そんなたまちゃんの秘密の魔法をお届けします。
「春のお浸し」
気持ちのよい季節になりました。
春のお浸しを作ります。
今回はスーパーなどでも手に入りやすい、スナップえんどう、こごみ、たらの芽、空豆を使いました。
ほかに蕗、アスパラ、たけのこ、絹さやなどもおすすめです。手に入るもので作ってみましょう。
材料
野菜
こごみ、スナップえんどう、たらの芽、空豆 など適量
だし 250cc 薄口醤油 大さじ2 みりん 大さじ2 塩 少々
つくりかた
だし
薄口醤油、みりん、塩を合わせます(浸し汁)
野菜をそれぞれ下処理をします。
スナップえんどう:筋を取り、塩ゆで冷水に取りざるにあげておく。
こごみ:下の固い部分を切り落とし、塩ゆでし、ざるにあげる。
たらの芽:下にある袴の部分と取り、茶色の部分も切る。塩茹でし、同様に。
空豆:さやから出し、皮に浅く切り込みを入れ、塩ゆで。
茹でた野菜の水気をキッチンペーパーなどで取り、浸し汁にひたひたになるほどにつけておきます。
冷蔵庫で保管し、3時間ほどから翌日までが食べごろです。
春のお浸しでちらし寿司弁当を作りました。
ごはんは酢飯にひじきの煮物を混ぜ込んでちょっと手抜き(笑)。
錦糸卵をのせ、上にお浸しを彩りよくのせます。
桜大根、木の芽も飾ります。
おかずは、たけのこの煮物、芹のポン酢和え、切り干し大根の煮物。
プロフィール
たくまたまえ
料理家。
旬の野菜や果物で作る保存食を販売するほか、お弁当や保存食のイベント、ワークショップを開催している。
著書「たまちゃんの保存食」(マイナビ出版)「たまちゃんの夫弁当」(主婦と生活社)