料理家の広沢京子さんは、この連載のフォトグラファーである大段まちこさんの古い友人です。
「昔、東京ですごくご近所に住んでたの」と大段さん。
広沢さんは結婚を期に糸島に移り住み、現在、海辺の暮らしを楽しんでいます。
bbb hausオーナーの石井風子さんとも、おいしい情報を共有する仲良し。
この日は、広沢さんのご自宅で、昼食を御馳走になりました。
広沢さんのお気に入りの地元食材。
いつも新鮮でおいしい、「野菜や トラキ」の季節野菜。
「ひめしま渡船直売所」で購入した柑橘。レモンと天草みかん。
「野菜や トラキ」の新鮮な卵。
左 糸島「ミツル醤油醸造元」の生成り醤油。広沢さんの旅に欠かせない使い切りサイズ。
右 「糸島ナチュラルチーズ製造所TAK」の熟成コハクチーズ。
料理中の広沢さんの鮮やかな手つきに見惚れてパチリ。
地元で評判の「Boulangerie NOAN」のパンドカンパーニュ。
「さあ、そろそろお席についてください~」
糸島の食材で作った春のテーブルのできあがり。
「いただきます」
スープは滋味に溢れてやさしい味。
天草みかん入りのグリーンサラダはシャキシャキと新鮮。
菜の花とサボイキャベツは、オイル蒸し煮にしてあり、クタクタな野菜のおいしさを味わう1品。
魚辺に春と書いて鰆(サワラ)。
フリットにするとこうも軽快な味わいになるんですね。
「心から、ごちそうさま」
広沢京子さん
料理家。福岡県糸島に暮らし、地元食材を使ったおいしい料理が大評判。
ワークショップや料理会のお知らせは、HP「COOK LUCK」でチェックしてくださいね。
春のテーブルのレシピ
新玉ねぎのポタージュスープ
材料(2人分)
新玉ねぎ 1個(大きめ)
有塩バター 30g
水 500cc
昆布 10cmながさ 1枚
塩 小さじ11/2~小さじ2
レモンの皮 少々
エキストラバージンオリーブオイル 少々
作り方
1、新玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。
2、厚めの鍋にバターを溶かし、新玉ねぎを加え中火弱で炒める。
全体がしんなりしたら、蓋をして1,2分蒸し焼きにする。
3、玉ねぎがくったりしたら、水、昆布を加えオーブンシートをぴったりかぶせ、弱火で15分ほど煮る。
4、昆布を取り出し、ハンドミキサー(ミキサーでも)にかけてピューレ状にする。塩を加え温め、味を見て足りない場合は塩で調整する。
5、器に盛り、レモンの皮を削り、エキストラバージンオリーブオイルを少々かける。
柑橘と春の葉野菜のサラダ
材料(2人分)
葉野菜(ルッコラ、水菜、わさび菜、セルバチコなど好みの野菜) 適量
柑橘(天草) 1/2個
ドレッシング(作りやすい分量)、、、2回分くらい
柑橘(天草)果汁 大さじ2
レモン果汁 大さじ1/2
塩 小さじ1/4
白ワインビネガー 大さじ1/2
エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
作り方
1、葉物は葉の部分を食べやすい大きさにちぎる。(茎の部分は細かく切って薬味にしたり、炒め物にしたり別の調理に使う)冷水にさらし、水切りでよく水気を切る。
2、柑橘は皮を包丁で向き、ふさから取り出す。
3、ドレッシングを作る。 塩、果汁、ビネガーを加えよく混ぜ合わせ、オリーブオイルを少しずつ加え混ぜ合わせる。
4、食べる直前にボウルに、1の葉物を入れ、塩を少々(分量外)振りさっと手で和え、
2の果肉を加えドレッシングを好みの量加えささっと混ぜる。
ビネガーは赤ワインビネガーでもいいし、米酢でも。
菜の花とサボイキャベツのオイル蒸し煮
材料(3、4人分)
サボイキャベツ 1個
菜の花 1束
オリーブオイル 大さじ5
にんにく 1かけ
アンチョビ 3切れ
マスタードシード 少々
クミンシード 少々
塩 少々
作り方
1、サボイキャベツは適当な大きさに切り、菜の花は軸を切り落とす。にんにくは薄切りにし、アンチョビは手で細かくちぎる。
2、厚手の鍋にオリーブオイル大さじ1を熱しサボイキャベツを焼き付ける。焼き目がついたら、ニンニク、アンチョビ、オリーブオイル大さじ3、水大さじ2、マスタードシード、クミンシード少々、塩少々を加え、さっと混ぜ合わせ蓋をして中火弱で蒸し煮にする。10分くらい。くたっとするまで。
3、キャベツがくたっとしたら片側に寄せ、菜の花を加えオリーブオイル大さじ1、水小さじ2を加え蓋をして5分ほど蒸し煮にする。味を見て塩で整える。
鰆のフリット
材料(2人分)
鰆 2切れ
塩 少々
クミンパウダー 少々
薄力粉 適宜
オリーブオイル 適宜
燻製塩 少々
作り方
1、鰆は一口大に切り、塩を少々振り少し置いて水気が出てきたらペーパーで拭く。クミンパウダーも少々ふる。
2、薄力粉をまぶし、170度の油(オリーブオイル)でカラッと揚げる。油を切って、燻製塩を少々ふる。