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トラネコボンボン レッツゴー高知 

まるで洗い立てのような、雲ひとつない、青空。

「正しい夏」というのは、きっとこんな日のことだなぁと感じながら、nounours books編集部一行は、高知へと向かいました。

旅の目的は、トラネコボンボンこと、中西なちおさんを訪ねること。

なちおさんと言えば、絵本作家であり、また「旅するレストラン」と称して、各地で料理を提供する「トラネコボンボン」の主宰でも。なちおさんの描く絵をもとに、布やアップリケ等のものづくりをCHECK&STRIPEとコラボする「トラネコ手芸店」でもおなじみです。

なちおさんと過ごした「正しい夏休み」の時間を、元気にお届けしたいと思います。

 

 

DAY 2 ~afternoon  

mietteへ

 

トラネコボンボンこと、中西なちおさんと過ごした夏休みも、そろそろ終わりに近づいてきました。

高知県立牧野植物園(*DAY2ご覧ください)では、たっぷりの日差しとたくさんの植物に触れて、すっかりエネルギーチャージできたnounours books編集部。

 

「甘いものでも食べに行きませんか?」

なちおさんのさらなる魅惑的な提案に、「はい、行きます!」と即答しました。

案内していただいた先は、高知駅から歩いて15分ほどのところにある、お茶とお菓子の専門店「miette(ミエット)」。

 

 

店内は、テーブル席が2つ。白を貴重とした落ち着いた雰囲気。

 

 

店主の福川文子さん(写真上)は、なちおさんの古くからのお友達なのだそう。

 

「定番メニューはもちろん、季節ごとに変わるイギリス菓子はいつ行っても美味しい。お店もお菓子も、そしてお人柄も、大好きなんです」(なちおさん)

 

 

 

 

編集部一行も、なちおさんと一緒にひと時のティータイムでリラックス。

旅の間、わたしたちに本当にたくさんの美味しいごはんをふるまってくださったなちおさんですが(その様子については、またのサイトアップをお楽しみに!)、ご自身は、とってもとっても少食な方! 

それがここmietteさんでは、お気に入りのお菓子をペロリ。

「おかわりもいけちゃうかも……」と、悩んでおられたほどでした。

 

 

写真右から時計まわりに、「ミル・ミエット」(520円税込)、メレンゲルーラード(500円税込)、「クリーム・パフ」(390円税込)。

ちなみに、なちおさんのお気に入りは、「クリーム・パフ」。

 

 

「クリーム・パフは定番メニューで、高知産のノンホモ牛乳と有精卵、きび砂糖使用のカスタードと純正生クリームのシュー菓子です。ミル・ミエットは、クレープにキャラメル風味のクリームをサンドした、オープン当初からの定番商品。メレンゲルーラードはシーズナルのお菓子で、本来はメレンゲとお砂糖だけの生地ですが mietteオリジナルでアーモンドパウダーを加え、仕上げたロールケーキです。旬のフルーツは、今日はぶどうを使いました」(福川さん)

 

うーん、どれも目移りしてしまうくらい、美味しそう。

mietteさんでは定番のお菓子が3種類、季節のお菓子が2種類。5種のお菓子が用意されています。

 

 

実際にいただいてみると、どのお菓子も生クリームたっぷりなのに、ふわっとしたその食感の軽さに驚くばかり。

何個でもおなかに入ってしまいそうで、なちおさんがおかわりを悩んだ理由も、思わず納得!でした。

 

 

 

店内にディスプレイされていたのは、お友達の布作家・岡林尚子さんの作品。「岡林さんが、古いイギリスの国旗を手縫いで仕上げた袋です。さりげなくて愛おしい作品です」(福川さん)

 

 

 

「イギリス菓子にこだわる理由はなぜですか?」と、福川さんに尋ねてみました。

 

「十代の頃、イギリスに留学しました。その時に出会った方々に、イギリスの料理やお菓子をいろいろ教わって。イギリスのお菓子は一見地味で目立たないものが多いのですが、どこかほっとするような味に惹かれました。その後、フランスやベルギーのお菓子に出会い、大好きですが、やっぱりイギリス菓子に落ち着きました」(福川さん)

 

 

テイクアウトしたくなる焼き菓子も。写真はオートミールクッキー(330円税込)。

「焼き菓子は季節変わらず常備6~9種類ご用意しております」とのこと。

 

 

写真左/ザクザク食感のブラック・アーモンドビスケット(410円税込)、右素焼きクッキーのフィグ((410円税込)

 

 

焼き菓子用のギフトボックスも可愛い!(*発送は行っておりません)。

 

 

写真は、夏だけの隠れ人気商品「自家菜園オーガニックブルーベリー」(200g 1p/300円税込)

 

 

「自分がお菓子屋さんになるとは、思ってもみませんでした」という福川さん。

けれどお店を始めてから、今年でオープン19年目を迎えるほど、長く愛されているお店に。

miette(ミエット)は、「お菓子のかけら」という意味があるそうで、その美味しいかけらを目指して、これからもたくさんのお客さんが集まってくるのでしょう。

 

「焼き立てのお菓子をここで食べることのできる幸せ。それをいつも感じています」(なちおさん)

 

 

 

中西なちお

絵本作家・料理人
2007年より、「旅するレストラン」と称して店舗を持たず、季節や場所、テーマに合わせ様々な国の料理を提案する、トラネコボンボンを主宰。

2011年3.11震災後 避難先の友人に、何か送ろうかとたずねたところ「毎日動物の絵を一枚送って」といわれてからホームページのblog「記憶のモンプチ」で毎日一枚動物の絵を更新中。
近著に「猫と世界どうぶつ記」誠文堂新光社「トラネコボンボンのお料理絵本」MOE BOOKS「のうじょうにすむねこ」小学館など。

 

 

 

 

miette(ミエット)

高知県高知市洞ケ島町2-2 

営業時間12:00-17:00

定休日 火・水・木

https://www.instagram.com/m_i_e_t_t_e/

 

 

写真 大段まちこ 取材・文 井尾淳子

 

 

 

トラネコボンボン レッツゴー高知

 

 

 

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