神戸・芦屋・自由が丘・吉祥寺・鎌倉。
CHECK&STRIPEのお店がある街は、その周辺にも魅力的なスポットが本当にたくさん!
足を運んでくださったお客さまにおすすめしたい、スタッフ厳選、ご近所の名店をご紹介します。
ソーイングのお買い物の行き帰りもぜひ、寄り道を楽しんでくださいね。
04 長男堂のひみつ ~長男堂
前回のA.K Laboさんから、てくてく歩いて2~3分。吉祥寺編の第四回めは、 レトロかわいい店構えと暖簾に思わず反応してしまう、お弁当とお惣菜のお店「長男堂」です。
じつはかつて、nounours booksの取材時に、こちらのお弁当をいただいたことがある編集部スタッフ。一同、「こんなに美味しい鮭弁当ってあるの?」と感動したほどで、それはそれは、恋しいお弁当の記憶となりました。
「鮭弁当は仕入れの関係上、3日前からの予約制です。また、予約数についてもその時の状況で、ご相談させていただいているメニューなんです」とは、店主の吉田瑠実さん。
写真がうわさの鮭弁当(1080円/税込)。新潟県糸魚川産こしひかり「ひすいの雫」を使用しているとのこと。
「お米が美味しい!」と、CHECK&STRIPEでも、イベントやワークショップの際のケータリングで大人気。お友達グループやご家族の集まりなどの予約注文で、ぜひこの美味しさを体験していただきたい!
この日の日替わり弁当はチキンのオニオンソース煮がメインでした。副菜も美味!
(日替わり弁当は、2023年4月30日より、価格770円/税込)
フレンチやイタリアンなど、さまざまな飲食店でごはんを作り続けてきた瑠実さんがたどり着いたのが、この長男堂。オープン当時は定食屋スタイルだったけれど、コロナ禍をきっかけに、お弁当・お惣菜屋さんの専門店に。楽屋弁当などの大口ケータリングも多く、「いまはこのかたちに落ち着いています」(瑠実さん)とのこと。
(写真/上)右が、店主の吉田瑠実さん。お隣の左側は、友人でスタッフのトモさん。「人見知りで恥ずかしがり屋さんの店主だから(笑)」と、仕込みで忙しい瑠実さんのそばで、一緒にお話をしていただきました。
取材中も、ご近所と思われるお客さんが入り口の「ピンポン」を押して、日替わり弁当やこの日のお惣菜を買いに、次々と訪れていました。たしかに、このお店が近所にあれば、「毎日通いたい!」と思うほど。
「長男堂」という名前から、店主は男性なのかと思いきや。店名の由来は、お店のあちこちにいるイラストの猫の名前の「長男」からきているのだそうです。
「“長男”は、友人の飼い猫でした。初代の猫は友人が描いた絵でしたが(写真の猫が初代、だそう)、その後私が引き継いで描いています。コロナの間、ほとんど外に行けなかったので、ずっと絵の練習をしていたんです。それで、だいぶ上手く描けるようになってきました(笑)」(瑠実さん)
「瑠実さんはまるで子どものように、なんでもすぐに絵を描き出すんですよ(笑)」(トモさん)
(写真/上)今年のおせちのおまけにつけていたという、イラストの猫「長男」の誕生秘話が描かれた冊子(!) この遊び心、たまらなくワクワクしませんか?
(写真/下)人気メニューの手作りデザート「タッパープリン」(2023年4月30日より、価格770円/税込 *タッパーを返却すると100円返金されます)。掛け紙のイラストは、なんと「うちの猫ちゃんの絵を描いてください!」のリクエストに応えて、瑠実さんが月替りで描いてくれるという大サービス(募集期間内に、Twitterで連絡をした人のみ対象です)。
こんな愉しい仕掛けを考えるお店の人は、どんな人なんだろう? そして、あの猫の正体は一体? いろんな「ひみつ」が明らかになって、ますます好きなお店になりました。
ふらりと訪れて、日替わり弁当やお惣菜を買うもよし。しっかり予約注文をして、とくべつなお弁当を味わうもよし。はたまた、わが家の猫ちゃんを瑠実さんに描いてもらうもよし。
お弁当の受け渡しの小さな窓口に瑠実さんが現れる日は少ないそうですが、その奥に続くひみつの店内では、一体どんなアイデアが生まれているのか。想像しながら訪れるのもまた、よし、です。
長男堂
東京都武蔵野市中町3-18-11
営業時間 11:30~20:00 水曜のみ11:30~17:00
定休日:火
撮影/大段まちこ 取材・文/井尾淳子