CHECK&STRIPEのソーイングブックシリーズやおまけレシピなど、
オリジナルのパターンと生地で、「わたしだけの一枚をつくりたい!」という方は多いはず。
講師の先生によるサポートが人気のソーイングレッスンは、
「家庭科が苦手」「長い間、ミシンに触っていない」……などなどの不安があっても大丈夫!
ずっと裁縫が苦手だったスタッフが、大のソーイング好きに変わったストーリーを前後編でお届けします。
nounours books編集部がお話を伺ったのは、スタッフのももこさん。
CHECK&STRIPEの世界観が大好きで念願のスタッフになったものの、裁縫は大の苦手だったとか。
「でも、日々店頭でお客さまとお話をさせていただく中で、生地への思い、またご自身でつくったお洋服をお召しになっている様子に、
刺激を受けることが増えました。もしかしたら……わたしにもできるかもしれない!と、思うようになっていったのです」(ももこさん)
「お裁縫」というと、学生時代に苦手意識を持つ経験をする人と、そうではない人と、はっきりと分かれてしまう分野では?と思うのです。
そしてももこさんはというと、やっぱり前者だったそう。
「小学校高学年の時、家庭科の実習課題がナップサックでした。でもミシンがうまくかけれず、縫い目もめちゃくちゃになってしまい……。大失敗したというトラウマがあります。その時は、“縫い物なんて、もう絶対しない!”と、子どもごころに誓ったほどでした(苦笑)」
それ以来、もう何十年もミシンを触ることがなかった、と言います。
スタッフのももこさん(写真左)と、講師の印南香先生(写真右)
「裁縫にトラウマ経験がある方は、じつはとても多いんですよ」とは、神戸店でソーイングレッスンの講師を務めて9年目という、印南香(いんなんかおり)先生。
「学校の家庭科の場合は宿題なので、やらなければならないもの。そのため、自分の作りたいものとか、着たい!使いたい!というものではないことが多いんですよね。自分の好きな生地ではなかった場合も多くて、裁縫に対して楽しいイメージを持てないまま、大人になったという方は少なくないようです」(印南先生)
何事も、スタートが楽しくなければ続かないもの。けれどももこさんいわく、「印南先生は、わたしの苦手意識を取り払ってくださった恩人です。例えるなら、ヘレン・ケラーにとってのサリバン先生のような方です!」とも。
「小学校の時の家庭科の先生は、ミシンがうまくできない時、すごく冷たかった…ように感じました(笑)。でも、このソーイングレッスンでは印南先生をはじめ、各店舗の先生みなさんがとってもやさしいんです。失敗しても、“大丈夫ですよー”と、にこにこしながらサポートして励ましてくださるんですよね。なので、苦手意識にとらわれることなく、そうか、失敗してもいいんだ、がんばろう!と、前向きな気持ちになっていきました」(ももこさん)
苦手意識を克服してくれるもうひとつの味方は、ソーイングレッスンで使用できる、プロ仕様ミシンの存在。じつは編集部スタッフのわたしもソーイングレッスン体験者なのですが、「えっ? わたしって、こんなにミシンを使えたっけ?」と思ったほど、使いやすかったのが印象的でした。
「わたしも、ミシンに対しては強く苦手意識がありました。家庭科の授業ではボビンの糸が絡まってしまったり、針が怖かったり……。でも、ソーイングレッスンでは、このミシンならサクサク縫える!と思って驚きました。そして、何よりうれしいのは、レッスンでは先生がすべて、糸のセッティングまでしてくださること。ここから縫い始められますよ、という状態からスタートすることができるんです」(ももこさん)
「生徒さんにとって、楽しい時間になることを大切にしています。また、きれいに縫えるコツなどのアドバイスができるといいなと思っています」(印南先生)
“楽しいどころばかり”を凝縮して味わうことができるのが、ソーイングレッスンの人気の秘密と言えるのかもしれません。
ももこさんが、はじめてのソーイングレッスンで完成させたのは、リバティプリントのスカート(写真上)。パターンは、おまけレシピ*からです。
(*店舗で生地を購入するとついてくるおまけレシピ。内容は月ごとに変わります)
「ももこさんは、はじめてのレッスンの時、とっても緊張されていましたよね。でも、縫い始めると上手でした! ほかの生徒さんもよく、“わたし、全然出来ないんです!”とおっしゃるんですけれども……。レッスンが終わる頃にはみなさんが楽しそうな表情に変わっています。苦手意識ってじつは、思い込みだけなのではないかな?と、感じます」(印南先生)
「このスカート自体は、初心者でも作りやすい簡単なものでした。わたしの場合は、リバティプリントの生地で作る!というのが、ひとつのモチベーションになっていたんです。リバテイの生地で作ったかわいいブラウスやスカートを他のスタッフが着ているのを見て、わたしも華やかなリバティを着て、店頭に立ちたい!と思ったんです」(ももこさん)
数回のレッスンで、初めてのスカートづくりは無事に完成したのだそう。「完成した時は、どんな気持ちになりましたか?」と聞いてみました。
「苦手だったものが、好きになった瞬間でした。わたしにもできたんだー!という達成感とうれしさで、胸がいっぱいになりましたね。もちろん印南先生がいなければ、ひとりでは完成させられなかったんですけども……。大人になってから何かを新しく始めるのはとても素敵なことなんだな、という気持ちにもなったんです」(ももこさん)
写真はももこさんが作ったブラウス。「型紙は、『パリのソーイングダイアリー』(世界文化社)に掲載されているパフブラウスです」(ももこさん)
スカートが完成して以降、そこからはどんどん「あれも作りたい」「これも作りたい」と、ソーイング熱に火が付いたそう。続く後編では、その後完成した作品や、大人の習い事の楽しさについてもご紹介します。お楽しみに!
撮影/大段まちこ 取材・文/井尾淳子
ソーイングレッスンは神戸店、fabric&things(芦屋)、workroom(自由が丘)、吉祥寺店で行っています。
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