2024年10月の「宙の音」
10月は英語でOctober。
明治維新から文明開化で、日本らしさより西洋風がもてはやされ、いつのまにか今ではカレンダーも英語表記が当たり前になりました。
ただ、時間の流れや自然の音を「ノイズ」として捉える外国の方に対して、「サウンド」=音として感じるのが日本人だと言われています。
例えば、秋の情緒として虫の声があります。夏の名残りの蝉から、鈴虫やコオロギへの変化で、私達は秋を感じます。
また、田畑を荒らす鳥獣を威嚇し追い払うために設けられる鹿威し(ししおどし)の音にも、情緒を感じるのです。
はじめにお話しした月の和名で、10月は神無月(かんなづき)と言います。
この月は、全国の神様たちが「出雲」に集まるので、神様がいない月。一方、出雲では「神在月(かみありづき)」と呼びます。これは、全国の神々が縁結びの相談をするために出雲大社に集まる月と考えられているためです。
古代の人たちは、日本という国や広さも知らなかったのに、10月に神様が一斉にいなくなったり、一か所に集まるということを、どうやって知っていたのでしょうか?
秋の夜長に考えることとしては、とてもいいテーマかもしれませんね。
実は星の世界でも、神様の星と言われているトランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)が10/12まで全部逆行しています。つまり、神無月ということで、来年に向けて今、自分で決めなくてはいけないテーマが目の前に現れてくるでしょう。
そこで、今月、あなたにお伝えするメッセージは「来年のために準備すること」です。
牡羊座
永遠のテーマ「犬猿の仲」が解消するかもしれません。
この言葉は、一般的に、犬と猿は本能的に仲が悪いとされることから、比喩が生まれたと考えられています。しかし、犬と猿は、初めはすごく仲が良かったと言われているんですよ。例えば、日本の有名な童話「桃太郎」では、犬と猿は最初は仲が悪いのですが、最終的には協力して鬼を退治するという物語。また、「西遊記」にも、犬と猿の良い関係を描いたエピソードが存在します。
個人的な関係性は別として、星から見ると牡羊座さんの犬猿の仲の星座は「天秤座」となります。考え方や価値観が真反対ゆえに意見が合わないわけですが、本当は自分の持っていないものを全部持っているのが天秤座さんですから、快く受け入れることであなたのパワーは何倍にもなるでしょう。そういう意味で苦手を克服する月になりそうな10月です。
17日の牡羊座満月(スーパームーン)、続く18日、金星が射手座に移動するころから、良いことが連続して起こりそうです。
【来年のために準備すること】
おうちや仕事など、人生の「居場所作り」の準備。
牡牛座
エキセントリックな10月。
エキセントリックとは、独特かつ風変わりな行動や性格を指す言葉です。牡牛座さんには、まさに「寝耳に水」的なメッセージに聞こえるかもしれませんが、10月半ば、牡牛座さんの守護星金星と、エキセントリックの権化、天王星がオポジション(対角)に来るので、自分でも気が付かないあいだに個性的で型破りな行動をしてしまうことになりそうなのです。
例えば、あなたが芸術家や作家、または、それに類する仕事や活動をしているのなら、とても有望でチャンスをつかむことになるでしょう。
ただ、周囲の期待を超えた行動を取ることで、新しい視点やアイデアを提供することができる一方で、周囲の人々との間に誤解や摩擦を生じさせることもありそうなので、なにかをする時には、相手がどのように受け取りそうかを考慮する必要があります。
太陽が蠍座に移動する23日以降は、ピンチだけど大きなチャンスに繋がる期間です。大胆に行動してもいいかも。
【来年のために準備すること】
新しい学びのための情報収集。
双子座
10月3日。天秤座で新月。この新月は、目には見えませんが、双子座さんの守護星である水星と新月が重なります。先月もお伝えしましたが、双子座さんにとって好調な流れの中、この天秤座新月から新しい刺激や楽しさがプラスされるでしょう。
ただ、14日前後は過去の問題の再燃や進んでいるプランが何かの問題発生でスローダウンする可能性も。18日頃からは乱気流が発生してストップすることも視野に入れて、慎重にことを進めてくださいね。
良いのか、良くないのかハッキリしてもらいたいと思うのは人情ですが、全ては17日の牡羊座で起こる満月の影響なのです。この満月は、先月に引き続きスーパームーンで「始まりのエネルギー」を双子座さんの心に注いでくるのです。
満月のパワーを生かす方法としては、頭の回転の速さと切り替えの速さを意識しながらやるべきことのタスクを作り、優先順位を決めて一つずつこなしていくのが良さそうです。
【来年のために準備すること】
輝く自分のために、心身を磨くこと。
蟹 座
蟹座は12星座の中で最も活動する星座と言われています。例えるのはおかしいのですが、海にいる蟹さんの中で一番早く走るのは「スナガニ」で、時速はなんと16キロと言いますから、自転車(ママちゃり)で、ふつうに走るより速いということです。(ちなみに自転車は、12キロ)
今、2年振りに蟹座に火星が来ていて、蟹座さんにとって願ったり叶ったりの活動期。チャレンジの秋ですから、興味があることにはどんどんトライしてみるといいですよ。あなたの実力+火星のサポートで、結果は予想以上でしょう。
ただ、火星について注意してほしいのは、情熱とエネルギーの星ですが、「過熱」というリスクも併せ持っていて、ここの部分は、蟹座さん自身でコントロールしてくださいね。10/6~16までが、その過熱期間になります。意外に長いでしょう?この期間の前半10/6~10が水星との不調で情報や気持ちの伝達ミスが起こりやすくて、期間後半10/12~16で修正をしておかないと来月まで尾を引くかもしれません。23日からはゆっくり安定に向かいます。
【来年のために準備すること】
新しい生活のために古いものをデトックス。
獅子座
先月9月は獅子座さんにとって「新しい始まりの場所へ向かうための扉が現れる月」とお伝えさせていただきましたが、その扉を運んできてくれた彗星が地球にやってきています。まるで、映画『君の名は。』の中で重要な鍵を握っていたティアマト彗星のような「紫金山・アトラス彗星」(26000年の非公転周期を持つ彗星)。この彗星が最接近する10中旬には0~3等くらいに輝いていると予想されています。
違う場所にいても、違う時間にいても心が繋がっていれば、感じ合える…そんな繋がる奇跡を生むかもしれない彗星効果は、太陽を守護星に持つ獅子座さんが、影響を一番に受けとるはずです。
10月の獅子座さんにはたくさんのイベントが用意されています。10/3、新しい人や仕事や活動との出会い。10/14前後には、小さな言葉の行き違いから諍いも起こりそう。しかし、10/18からは拡大と夢を運んでくる星とのコラボレーションで獅子座さんの周りは華やかに。彗星の輝きがなくなる前に扉を開けましょう。
【来年のために準備すること】
自分の潜在能力をアップさせること。
乙女座
乙女座さんの10月は、守護星である水星と太陽のコンジャンクションからはじまります。この星の組み合わせは「変化」しながら、かけがえのない記憶になっていくことを伝えてくれます。
多くの人と話をする機会が増え、これによって、今まであまり親しくなかった人とも理解しあえるようなチャンスが生まれます。また、乙女座さんを取り巻く人間関係が、一つの大きな輪となってつながり、より良い関係を築いていけるジャンプの時期になるでしょう。
少し、現実的な話をすると10/6~16の期間は健康に関して細心の注意を払うことが必要になりそうな期間。体調の不調を軽く考えてしまうと、大きな病気の原因になりやすいので注意しましょう。のんびり温泉に浸かったり、好きなことをしたりして、心身ともにリフレッシュできれば最高です。
そして、18日から23日の期間は右肩上がりにどんどん良くなって予想外にことが進展&発展したり、金運もいいので思わぬ入金や報酬をもらえるかも。
【来年のために準備すること】
同じ考えや意識を持つ仲間作り。
天秤座
引き続き、最強な天秤座さんの10月。
秋の夜長。気を長くして、夢へのアプローチも焦らないでじっくりと。
先を急がず、リサーチも重要なプロセスです。今月は「自分の心との対話」がテーマですから、本当に好きなもの、本当にやりたいことなど徹底的に自分と向き合って「自分を理解」すれば、成功への招待券をもらったようなものです。
17日の牡羊座満月にも大注目ですよ。先月と2回連続で(地球と月との距離が最も近い)起こるスーパームーン、天秤座さんにとって対極の月なので、ここでも自分と向き合うことを通じて、固い殻を破るパワーをもらえるでしょう。
ただ、23日を過ぎると太陽が蠍座に移動するので、これまで努力してきたことを発表や発信するタイミングとなります。
また、同時に天秤座さんの発展を阻害する勢力が強まってくるので、それまでにエネルギーをしっかりためておくことが大切でしょう。
【来年のために準備すること】
社会的なステータスを獲得するための実績作り。
蠍座
少し先の話ですが、蠍座の守護星である冥王星が11月20日から水瓶座に移動します。なぜ、先のことを言うのかというと、環境の変化が10月から始まるからなんです。星の動きから見れば「250年振りの変化」なので、「え?なんでこうなったの?」レベルの、例えば、音楽鑑賞でいうなら、アナログレコードからいきなりスポティファイ(デジタル)に仕様が変わるくらいのギャップがあるかもしれません。ただ、変化の内容や変化の幅は人それぞれなので、起こる変化をどう捉え、どう楽しむかがポイントでしょう。
大きな流れをみると木星が逆行に入る9日からは物事の進み方がゆっくりになってくるので、焦らず周りとペースを合わせることで好調を維持できそう。
特に、冥王星が順行に戻る12日以降、運気の波が激しい期間に入りますが、最終的には良い方向に丸く収まりそうなので、失敗があってもあまり気にせずに、次につなげる努力をしましょう。交渉ごともすぐにあきらめないで、地道にアプローチすることが肝心です。
【来年のために準備すること】
専門的な学びや別の世界を体験すること。
射手座
運気には表と裏が存在します。もちろん、表は調和的で流れにリズムがあり、裏は停滞傾向。しかし、裏は裏でも真裏にくると「逆転満塁ホームラン」のような、一気に形勢逆転するタイミングがやってくるのです。
今月の射手座さんは裏でありながら、強い星回りの1か月になっています。
前半は、今まで先送りしてきた問題や棚上げしていた事柄を一気に清算しないといけない時期で、特に守護星である木星が逆行に入る9日からは、そんな動きが加速してきますから、流れに翻弄されないように精神的な自分軸を固定して、目標や計画の具体的な実行をすばやくスタートさせましょう。
半ばまでは、方向転換の時なので慌ただしい感じがしますが、17日の牡羊座満月(スーパームーン)を過ぎると18日には金星の射手座入り、また23日には太陽が蠍座に移動してあなたの魅力や人気が高まってくるでしょう。
冒頭でお話しした大どんでん返しは10月の末に用意されています。
【来年のために準備すること】
来年は「継承の年」。受け取る準備(心の準備)をしましょう。
山羊座
とても几帳面で、紳士淑女のイメージがある山羊座さん。実はおっちょこちょいで三枚目的なところも持ち合わせている愛すべき存在ですが、10月は宇宙の波動(笑いの神)があなたの星座にユーモアのスパイスを加えてくれる月です。
星々が示す通り、あなたは突然、ジョークを言うタイミングが完璧になったり、周りを笑わせる才能が開花するかもしれません。しかし、注意が必要です。笑いは最高の薬ですが、時と場所を選ばずに使うと副作用が出ることも。特に、上司の前や喧嘩をした相手と仲直りの手段でのスタンドアップコメディは控えめにしたほうが良さそう。感情を高ぶらせる火星が、真反対にきているので、すべる可能性が大きいだけでなく、相手を怒らせることも…。
また、17日以降は前半に頑張った反動で、一時的に心身共に疲れる可能性があります。疲れたら無理をせず、できるだけゆったりと過ごすことが大切です。
23日、太陽が蠍座に入ると海王星や土星といい角度になってきますから、それまでの失敗は帳消しとなるでしょう。
【来年のために準備すること】
公私ともにパートナーを迎える準備。
水瓶座
10月は、自分と周囲との関係を見つめ直し、より深い意味での自己実現を目指すための重要な時間となるでしょう。何をするにしても計画的に進め、実務面では周囲の人とコミュニケーションを緊密に取るように心掛けて、協力して物事に取り組むと発展的です。
哲学的な探求は、水瓶座さんにとって自然なことですが、今月前半はその傾向が強まるかもしれません。また、新しいアイデアや理論に触れることで、今までの考え方を再構築するきっかけになるでしょう。
風向きが変わるのは23日、太陽が蠍座に入ってから。この日前後は、太陽と冥王星がスクエアという星の配置になって少しシリアスな問題を投げかけてくるので、しっかりと自分のペースで考え、答えを出すようにしましょう。
気になるのは、月末に向かうほどエネルギーが強くなってくるのに星は「不完全燃焼」を示していること。何をするにも依頼心は捨てて自力で物事を進めるように心掛けると良いでしょう。
【来年のために準備すること】
心身の健全化。健康チェック。
魚座
気付きの星、「土星」が魚座に入って1年と半年が過ぎました。これまでなんだか曇り空のようで、どこか無気力さを感じ、かつ起こる出来事に対して打たれ弱さだけが目立つ思いにさらされたこともあったかもしれません。
10月は「自分にとって本当に必要なことは何か?」をしっかり見極める時でもあります。もし迷ったら初心に帰り、スタートラインに立ち戻ってください。自分自身との対話を大切にし、内面の声に耳を傾けてください。そうすることで、魚座さんは自分自身の真の力を発見し、精神的な成長を遂げることができるでしょう。月の半ばを過ぎると知性と情報の星、水星が蠍座に移動するので魚座さん本来の興味や好奇心が復活して、難しいと思われる課題にも果敢に取り組むことができそうです。
見上げる夜空には、長い尾を引く紫金山・アトラス彗星の雄姿が輝き、宇宙の無限の可能性に心の扉が開くでしょう。新しい発見に満ちた一ヶ月をお過ごしください。
【来年のために準備すること】
個人的な楽しみを満喫できる場所作り。
Kentools
トランジット占星学協会主宰、「そらのおと。」オーナー。西洋占星学を研究し、現在鑑定歴39年。これまでに鑑定した人数はのべ1万人以上。現在、サロンや全国各地でセッションやセミナー活動を精力的に行っている。2019年 東京・吉祥寺に東京サロン『Le Ciel』をオープン。
そらのおと。
個人鑑定お申し込み soranoto.4@docomo.ne.jp