かのうかおりのグルテンフリーでつくる郷土料理
郷土料理はふるさとの味、おふくろの味。
昔は家庭の中で受け継がれていくものでした。
ライフスタイルが変わった今、それを受け継いでいくことが難しくなってきています。
ここでは、各地の文化や風土がギュと詰まった料理を
小麦を使わないグルテンフリーのレシピにしてご紹介します。
毎日の献立に取り入れたり、少しアレンジを加えて、いつもの食卓に変化をつけてみませんか。
もっと興味が湧いてきたらぜひ旅に出てみてください。
いきなり団子
お客様が「いきなり」きてもおもてなしできるお菓子、さっと「いきなり」つくれるお菓子、「かんたんにつくれる団子」の意などの諸説がある「いきなり団子」。もともとは輪切りにしたさつまいもを、小麦粉を練って平たく伸ばした生地で包んで蒸しただけのものでしたが、今では、さつまいもの上にあんこがのったものが主流で、生地によもぎや黒糖が混ぜてあるものや、紫いもを使用したものなど、バリエーションが豊富です。生地のもちもち感と、さつまいものホクホク感、あずきの甘みがホッとさせてくれる素朴な味。蒸したてが一番ですが、冷めても電子レンジや蒸し器で温め直して、あつあつを召し上がりください。
<材料 6個分>
さつまいも 1本
あんこ 180g
白玉粉 40g
米粉 70g
塩 2つまみ
水 100cc~
クッキングシート 7cm四方を6枚
つくりかた
さつまいもは直径5cm、1cmの厚さに切る。
あんこは6等分に分けて丸めておく。
ボールに白玉粉、米粉、塩を入れて、水少しずつ加えゴムベラで混ぜ、手でひとまとまりにして耳たぶくらいの硬さにし、6等分する。
コップの上にさつまいも、あんこをのせて平たくし、生地を伸ばしたものでくるむ。下まで包まなくてもよい。(小麦で作る場合は下まで包みますが、米粉にはグルテンがなくちぎれやすいので、包まなくて大丈夫です)
蒸し器で25分ほど蒸す。
かのうかおり
カオリーヌ菓子店店主
五感を使った味わい方、生産者と食べ手との関わりの観点から食の持つ力や自然を大切にする心を育む活動をしている。
フランスチーズ鑑評騎士、J.S.Aソムリエ。1男2女の母。著書に『カオリーヌ菓子店のチーズケーキ』(主婦と生活社)、『チーズの絵本』(mille books)